部屋に入った瞬間に感じる心地よさの背景には、統一感のあるインテリアの工夫が存在します。
インテリアの統一感を生み出すためには色、素材デザインの3つの要素をバランスよく調整することが大切です。
まず色においてはベースカラー・アソートカラー・アクセントカラーという三段階で構成するのが基本です。
たとえばベースに白やベージュなどの明るい色を使い、アソートにグレーやブラウンなどの中間色をアクセントに深いグリーンやネイビーなどを用いることで全体に統一感を持たせつつ単調さを防ぐことができます。
素材の選び方も、統一感を高める鍵となります。
木材金属、ガラスファブリックといった異素材を使う場合でもそれぞれの質感や色調を合わせることで調和の取れた印象になるのです。
たとえばナチュラルウッドの家具にアイアン脚のチェアを合わせるときには、木部と金属部の色味をトーンで揃えることで違和感がなくなります。
インテリア小物においても統一感を意識することが大切です。
クッションやカーテンラグなどのファブリック類は、部屋の主役となる家具と色や柄をリンクさせることで視覚的なまとまりが生まれます。
照明やアートなどのアクセントを取り入れる際にも過度に派手なものではなく、全体のトーンに合ったものを選ぶことでインテリアの一貫性が保たれるのです。
統一感のある空間は視覚的に美しいだけでなく、落ち着きや安心感を与える効果もあり日常生活の質を大きく向上させてくれます。
ひとつひとつの要素を丁寧に選び全体のバランスを見ながらインテリアを構成することが、洗練された空間づくりの第一歩です。